日本語パートナーズ派遣前研修の記録!準備・持ち物・参加者まとめ



この記事では私が参加した日本語パートナーズ派遣前研修を振り返って行きたいと思います。

1ヶ月に渡る派遣前研修ですが、応募や派遣内定の時点ではどのようなことをするかあまりイメージがつかめず、不安もありました。

応募を迷っている方や既に研修を控えている方まで、少しでも参考になればと思います。

合格通知から事前研修まで何をする?

事前研修は1ヶ月間、大阪の関西国際空港の近くに位置する、関西国際センターという場所で行われることになりました。派遣先の国や期によっては他の場所で行うこともあるようです。

候補者として内定後は、その事前研修や、研修を終えてから数週間後の渡航に向け、事務的な手続きが着々と進められていきます。

基本的に研修まではメールを通じてのやり取りが行われますが、例えば公用旅券のための写真撮影が必要になった際には決まった規格や背景での撮影が求められたので写真専門店(私の場合カメラのキタムラ)に行ったり、郵送が必要な書類はコンビニでコピーして記入しレターパックを買って送るということが何度か続きました。

振り返ってみて内定から研修までの時期にするべきことは、3点あります。

1、現地語学習
2、写真をたくさん撮る
3、健康な生活を心がける

現地語学習に関しては、研修の午前中を毎日費やすことになりますが、語学(特に初級レベル)は暗記力勝負です。文法や細かい規則も授業でわかりやすく教えてはもらえますが、例えば現地で食事をするのに必要になる数字や、生活していく上で質問したいことがある身の回りのものの名詞を覚えるのはあなた自身であって、先生ではありません。研修では文化紹介などで頭を使わなければいけない中で毎週末にテストがありますし、事前に少しでも学習しておくことが自分のためになると思います。教材を買わなくてもDuolinguoなどでコツコツ始めることができるのでおすすめです。

写真に関しては渡航後に便利なのでもっと撮っておけばよかったと私は後悔しています。研修でも学ぶことですが、文化紹介の際にはただネットの画像を拾ってプレゼンするよりも、マイストーリーとして自分の経験や人生と重ね合わせることでより生徒を引きつけることができます。研修もありながら最終的にはパートナーズ一人一人が現地の状況や準備できる材料を踏まえて独自の授業を考えることになります。

そしてなんといっても健康です。研修期間は語学の授業から現地の生活についての座学、そして文化紹介やティームティーティングに向けたグループワークや作業がありかなり濃密なスケジュールが設定されています。もちろん食堂があるという点では食事に関してはそれほど気を遣わなくていいものの、期間中に希望者(基本的に全員が摂取推奨の)に行われるワクチン接種や一日の全体スケジュール終了後に個人や小グループで行うことになる復習や作業を考慮すると健康な体が非常に重要になります。

さらに現地での生活を踏まえると早寝早起き、そして軽い運動の習慣をつけておくのがおすすめです。特に東南アジアの学校では朝型の生活リズムが定着していて、7時台に最初の授業が始まることも珍しくないようです。これは日中の暑さ対策や、渋滞回避などの意味合いも含まれており、現地の生活に慣れれば苦ではないかもしれませんが、何かと初期はバタバタするはずなので、できることなら朝型に慣れておきたいところです。研修中でも言われることですが、渡航時には持ち物の準備や資料作成、または知り合い同士や家族のお見送り会が続き疲れが溜まり免疫が落ちた状態で現地に到着し、新たな食生活や環境でのストレスに耐えられず体調を崩す方が続出します。そのため、研修終了から渡航までの日数が1ヶ月もないような方の場合特にこの健康管理とリズム作りが重要になりそうです。

派遣前研修では何をした?

私は当初、研修というと座学中心の授業のようなイメージがあったのですが、日本語パートナーズの研修は座学もありつつ、かなりアクティブにアウトプットをする場面もあり、そして内容も考えていたよりも広範囲にわたっていたというのが終えた直後の感想です。

4週間の研修生活をテーマごとに振り返っていきます。

事務的な側面の研修

・意義や役割、ルールの確認

日本語パートナーズは公的な性質の強い事業であるため、その意義を派遣生全員が自覚し行動するための講義がありました。

・保険等手続き

半年ほどの海外滞在は生活するだけでもかなりの手続きが必要になります。それらの手続きを全体で確認しながら進めていきました。

・予防接種

研修期間中に数日、プログラム外の時間で希望者向けに予防接種の機会が設けられました。狂犬病をはじめとし、これから現地で生活することをより実感しました。

現地での生活に備えた研修

・安全対策、健康管理

活動の基盤となる健康管理やストレスマネジメント、また感染症や動物、虫などに関する注意点など、必要なことを一通り学ぶことができました。緊急時の連絡方法や過去の事例なども合わせ、安心感のある体制が整っていると感じました。

・現地文化や注意点に関して

これは活動にも関連することですが、文化上の違いやタブーなどを体系的に学ぶことで、現地の教育機関の中に入れるレベルのマナーや知識を身につけることができました。

現地語研修

1ヶ月間を通して午前中は現地語研修の授業でした。毎週末のテストや研修終わりにある最終試験や発表会を通じて、現地で最低限コミュニケーションができる語学力をつけます。もちろん丁寧に教えてもらうことができますが、最終的に単語を暗記したりするのは派遣生個人なので、当然ながら努力は求められます。授業の頻度が学校の語学などとは比べ物にならないほど多いため、一つ一つの授業内ではそこまで負担は多く感じないものの、少しでも復習を怠るとついていけなくなりかねません。一定数の参加者は内定時点で少しずつ現地語の勉強を始めていたようです。

教室活動に備えた研修

・日本語教育について

日本語パートナーズが派遣される国での日本語教育事情や、日本語の授業がどのような位置付け、経緯で中等教育に組み込まれているかを学びました。

・チーム・ティーチング

現地では主に日本語教師のアシスタントとして活動することになるため、協働で教えるとはどのようなことなのか、模擬授業などの実践的な練習も含めて学びました。

・文化紹介

現地ではアシスタントであると同時に、日本語パートナーズがより主体的に活動する文化紹介の時間も存在します。その活動に向けて過去の事例やグループワークを通じて学びを深めました。

プログラム外の施設生活

・図書館

施設内の図書館はよく利用していました。日本文化に関連する資料をはじめとし、現地の活動に使えるアイディアを求めて、多くの研修生がプログラム終了後も図書館で作業をしていました。また、図書館では過去の派遣生の報告書なども見ることができるため、参考にすることができます。

・自習室

私はあまり利用していなかったのですが、自習室もありました。部屋では集中できないという人はよく利用していたようです。

・食堂

基本的にプログラムがある平日は朝昼晩を食堂で済ませていました。現地語研修がある土曜日の朝昼を除いて週末は食堂が閉まっていましたが、徒歩圏内にスーパーやコンビニがあるので特に困ることはありませんでした。

・自室

部屋にはベッドや机、ユニットバスなど必要最低限のものが完備されており、不自由なく研修に集中することができました。Wifiが部屋によっては弱かったという話を聞きましたが、共有スペース等もあるため、特に大きな問題ではないと思います。

・施設周辺

最寄駅のりんくうタウン駅やそのすぐ横の商業施設まではシャトルバスが出ていたので、施設生活と言いつつも週末はドンキホーテで活動に使う墨汁を購入したりしていました。

センターから出てすぐの道路を渡ると夕陽の綺麗なビーチが広がっており、気分転換に散歩をしたりもしました。

派遣生にはどんな人が多い?

派遣生にどのような人がいるのかは、応募について振り返った記事でも触れたオンラインを中心とした「情報収集」である程度イメージすることができるかと思います。

私もある程度イメージができた状態で行ったので、様々なバックグラウンドを持った方、そして熱意のある方々がいることくらいは考えていたのですが、研修で初めて他の参加者と交流の機会がありより具体的に傾向が見えたのでざっくりとまとめておきます。

大学生(休学・既卒)

まず一つの塊をなしているのが大学生です。休学中の方、また私のように既卒でありながら就職までの空白がある方、そして新卒の方などがいました。日本語教育を含む教育に関する専攻、言語関係の専攻をしている方も多かったと感じます。

日本語教育系

私も受講した420時間講座を修了した方、地域でボランティアで日本語を教えているから、現役で日本語学校で教えている方、大学で日本語教育を学んでいる方、独学で登録日本語教師の試験に合格した方などなど、経験の差はあれど日本語教育についての知識がある方々が一定数いました。国際交流基金の公式見解としては資格や経験、知識は不問での応募になっていますが、集まった参加者の中にはやはり日本語教育に関心のある方がいました。もちろん全く日本語教育の経験や知識がない層も一定数いたので、応募の際に心配する必要はないと思います。

リタイア層(早期リタイアなど)

長年海外で駐在をしていた方から、教員をしていた方、または全く海外や教育とは関係のないお仕事をされていた方まで様々でしたが、みなさん揃って健康で、研修中も合間に散歩に出かけたりする体力のあるグループでした。大学生と比べやはり多層にわたる経験がある上、日本の伝統に関する知識には時代の違いを感じました。例えばお正月に福笑いやコマで遊んだ経験のある大学生は今は少ないかと思いますが、そのような体験が感覚的にあったり、着物の着付けが手に取るようにできたりというのは文化紹介でもかなり有利になると感じました。

教員

現役で教員をされている方やつい先日で何十年の勤務を終えた方などです。やはり前に立って話したりするときには安定感があり、パートナーズでも経験が生かせるのだと感じました。教科は英語をはじめとし、その他の教科を教えている方もいました。

駐妻系

配偶者の仕事の関係で長く海外生活を経験された方々もいました。中には派遣先の国に長年住んでいた方もいらっしゃり、研修中は誰よりも現地の事情に精通していたので生活事情はじめ他の参加者からの質問攻めにあうこともありました。

海外志向系

少しざっくりですが、前職で英語を使う機会があった方、何かと外国人と関わる機会が多かった方、学生時代留学を経験している方、海外生活を経験したことがある方、語学学習に熱心な方など、日本語教育等や現地語の知識は必ずしもないものの、コミュニケーション力や積極性はピカイチで研修でも目立っていたグループのイメージです。おそらく上記に分類されない参加者はここに分類できるかと思います。

持ち物や準備は?

派遣前研修に持っていくべきものや準備はどのようなものでしょうか。

結論から言うと必要最低限のもので問題ありません。

上で説明した通り、研修センターの設備は一通り揃っていますし、いざとなればコンビニやスーパー、モールが移動圏内にあるので買うこともできます。ただアメニティ用品はホテルのように毎回変えてくれるわけではないので、一ヶ月分のシャンプーやボディーソープなど、持って行った方が良さそうです。パソコンも必須です。

詳細は事前にメールで送られてくるので、それ以外に持っていくものは特にないと思います。

研修内容に関する準備も基本的に必要ありませんが、できることがあるとすれば冒頭でも触れた現地語学習や、自分の写真集めです。あとは、何かと現地でも便利になる折り紙のバリエーションを身につけておくのも良いかもしれません。

研修を終えると百均やドンキ等で現地での活動に必要なもの(墨汁など)の買い出しをしたり、校長先生やカウンターパートの先生に渡すお土産を調達することになりますが、これも国や地域によって事情が異なるので研修参加後(私は研修中から、ある程度活動がイメージできた頃に買い出しを始めました)にまとめて行うことをおすすめします。

服装は初日と最終日はフォーマルで、それ以外の日は良識の範囲内であれば特に注意されたりすることはないようでした。ただ、研修の後半にもなると発表や模擬授業の機会などもあり、そのような日に関しては教室活動にふさわしい格好が求められます。

現地での格好については各学校によっても違うので、現地で調達するのが主流になっているようです。東南アジアの学校では生徒だけでなく教師の服装規程も厳しく、自分で準備していっても意味がなかったという例も過去にあり、カウンターパートの先生と相談しながら現地で探すのが間違いなさそうです。

一ヶ月を振り返って

濃密であるからこそか、あっという間に終わった一ヶ月でした。毎日スケジュールが詰まっているだけでなく、考えることも盛りだくさんだったと感じます。ただ、その分現地での活動に対するイメージや心の準備は十分にできたと感じていて、ものすごく考えられたプログラムだったと感じています。

初めのほうはインプットが多く座学中心のプログラムでしたが、徐々にパートナーズ自身が主体的に動くことが増えていきました。

そして、研修前は「教わったことを現地で発揮しよう」という考えがベースにあったのですが、研修を終えた今「教わったことを元に、現地でできることを自ら考えて最大限活動しよう」とより能動的な姿勢が自然と出てきたと感じています。

パートナーズという役割の中で、現地で実際に授業をサポートし、作っていくのは自分であり、積極的に工夫をしていきたいというポジティブなイメージが膨らんでいます。

渡航に向けて

いよいよ渡航に向け最終準備をしていきます。私は数週間を置いてからの渡航になりますが、同じ期のメンバーであっても2週間も経たないうちに出発する方達もいます。(これは国や地域、募集回によっても異なるのでわかりません)

今私に残された課題は、文化紹介で必要となる材料の準備と、現地での授業ネタの整理と最低限の資料(パワポ)作り、そして現地語の復習です。

研修前はワクワク半分、不安半分でしたが、研修でイメージが掴めたこともあり、今はワクワクが優っています。

あとは体調管理に気をつけつつ現地で渡航当日を迎えたいと思います!

現地での活動も引き続き記事にしていきますので是非読んでいってください〜

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