【2025最新版】DELF B2フランス受験@ルーアン|受験の流れ・費用・結果通知
この記事では、2025年5月21日にフランス・ルーアンでDELF B2を受験した際の体験を振り返ります。DELF受験を考えている方の中には、試験の進行や結果通知の方法について不安を感じている方も多いのではないでしょうか。私もその一人でしたが、実際に受験して得た情報を基に、試験前後の流れや結果通知の方法について詳しく解説します。これから受験を控えている方々にとって、役立つ情報をお届けできればと思います。
ちなみに、当時私はパリの大学で交換留学をしており、その留学終了時にDELFを受験し、無事合格しました。結論s、パリにいながらルーアンで受験するのは非常におすすめです。その理由も含めて、今回は詳しく紹介します!
なぜルーアンなのか?
パリの学生寮で生活する私がルーアンで受験することを決めた理由は以下の3点です。
結果通知が非常に早い(10日程度)
受験料が安い
面接官が優しい?(ネット情報)
1、結果通知が早いから
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試験日:5月21日→結果メール:6月3日 |
まず1点目の「結果の早さ」についてです。
私がせっかちなのもありますが、それ以上に「フランス留学の区切りとしてDELF合格を達成した状態で日本に帰国したい」という強い気持ちがありました。
帰国後もフランス語学習は続ける予定でしたが、他にも取り組みたいことがあり、フランス語が生活の中心から一旦外れる予定でした。そのため、精神的に「合格した状態」で気持ちよく帰国したかったのです。
さらに、日本で受験するよりも、フランス語漬けの環境で受験する方が高得点が期待できると思ったため、フランスでの受験を選びました。
では、なぜ同じ試験でも結果が出る早さに差があるのでしょうか?
DELFの解答用紙は、世界中どこで受けてもフランス本部に送られ、採点後に結果が返送されます。そのため、日本で受験した場合、解答用紙がフランス本部に到達し、採点を経て結果通知が送られるまで、通常約1ヶ月~2ヶ月程度の時間がかかります。特に、郵送の時間や採点の規模が影響するため、フランス国内で受けるよりも時間がかかることが多いのです。
一方で、フランスで受験した場合、特にルーアンのような会場では結果通知が約10日程度で届くことがあります。なぜなら、ルーアンの会場(Alliance Française Normandie)は採点機能を会場自体が持っており、解答用紙が試験後すぐに採点され、結果発表までの流れが非常にスムーズだからです。これにより、他の会場に比べて通知が速くなります。
また、ルーアンのような地方都市では、受験者数が比較的少ないため、採点作業も迅速に行われます。大都市の会場(例えばパリ)では、受験者数が多いため、採点や結果通知の処理が遅くなることがあります。その点、ルーアンでは比較的小規模な会場で受験者数も少なく、採点がスムーズに進むため、結果が早く届くというわけです。
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ディプロムも試験2ヶ月後の7月末に届きました。早い! |
2、受験料が安く済むから
次に受験料についてです。
調べていた時、同じDELF試験にもかかわらず受験料が異なることに驚きました。DELFの試験はフランスの教育省によって管理されていますが、試験会場ごとに受験料が異なります。これは、会場の規模や場所、受験者数に応じて、試験会場が設定する受験料が変動するという理由があるようです。
特に、パリのような大都市では、仕事や留学、帰化などでDELFの資格需要が高く、その分料金も少し高めに設定されています。実際、同じAlliance Françaiseであっても、パリでは280€だったのに対し、ルーアンでは170€でした。往復の交通費を含めても、ルーアンで受験する方が全体的に安かったという結果になりました。
3、面接官が優しい(?)から
最後に「面接官が優しい」というネット情報についてです。
誰が言い始めたのかは分かりませんが、私が調べた際にそのような噂がちらほらありました。正直「面接官によるだろう」と思っていたので決め手にはなりませんでしたが、実際に行ってみてその理由が分かりました。
ルーアンのAlliance Françaiseは日頃から多くの語学留学生を受け入れており、校舎には明るい雰囲気が漂っていました。「フランス語学留学ならノルマンディーで」みたいなポスターもあったりして、日頃からアットホームな雰囲気作りがなされているからかもしれません。実際、語学留学生だと思われる生徒たちが試験当日もフランス人教師兼会場スタッフと親しげに話していました。受付の方々の対応も丁寧で、パリの大学などに一時的に設けられる試験会場とは空気が違うと感じました。私の面接官も2人とも笑顔でとても優しかったです。
旧形式?新形式?
DELFの試験は2020年に改訂が発表され、2024〜2025年にかけて段階的に新形式へ移行しています。リスニングが記述式(旧形式)か選択式(新形式)かによって対策が変わるため、私は事前にメールで問い合わせました。その際、「新形式で行う」と明確な返答がありました。2025年5月の時点でルーアン会場は完全に新形式へ移行していたようです。
ただし、他会場のブログを見ると旧形式で受験したとの情報もあるため、一概には言えません。なお、リスニングは新形式で設問数が増加(2問→5問)。個人的には、音源が少ないと理解できなかったときの失点が大きくなるので、新形式で受験できて良かったと感じています。
申し込み
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まずは受験級、試験日、会場を選択 |
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次に結果とディプロムの受け取り場所を選ぶ |
申し込みはオンラインフォームから行い、受験料を支払うだけの簡単な流れです。受験級(B2)と受験日を選び、その後「結果(attestation)」と「ディプロム(diplôme)」の受け取り方法を指定します。
Attestation(結果):各科目の得点と合否を記した簡易的な証明。約10日で届きます。私の場合は大学寮を指定しましたが、実際には送付前にメールで合否を知ることもできました(メールでは配点は分からず合否のみ)
Diplôme(正式証書):正式な合格証書。案内では4〜6ヶ月と書かれていましたが、私の場合は約2ヶ月で日本に届きました。
国外配送を希望する場合は「Je souhaite un envoi suivi de mon attestation en France et un envoi suivi de mon diplôme à l'étranger (15€)」を選択します。
日程・試験時間
DELF B2は「集団試験(読解・リスニング・筆記)」と「個別試験(面接)」に分かれています。集団試験は事前に日程が決まっていますが、個別試験は別日になることもあります。私の場合は同日実施で、14時から2時間半の集団試験を受け、18時15分から面接というタイトなスケジュールでした。
待ち時間の1時間半ほどは、ルーアン駅構内を歩きながら独り言でアウトプット練習をしたり、テンプレートを確認したりして過ごしました。本当は街並みを散策でリフレッシュする予定でしたが、急な雨により断念。2時間半座りっぱなしになると体も硬くなるので、余裕がある方は軽く散歩を挟むのがおすすめです。
アクセス
パリからルーアンへのアクセスに関しては、主に2通りあります。
電車:SNCFで直通。料金は約10€。所要時間は約2時間。試験会場は駅から徒歩5分以内。
バス:SNCFアプリから予約可能で、料金は7.89€。所要時間は電車とほぼ同じ。ただし到着場所には注意です。
例えば、下の写真で一番上のGrand-Couronneは会場までメトロとバスを乗り継いで1時間くらいかかります。
ということでバスならおすすめはFlixbus で、こちらのバス停は試験会場までメトロで15分ほど、徒歩25分でもほどです。景色を楽しみながら歩いていたからか、観光気分でそれほど遠くは感じませんでした!
⚠️到着地(出発地)に注意!
ルーアンプチ観光のすゝめ
せっかくルーアンに来たのだから試験だけで帰るのはもったいない!試験後、バスまでの時間で軽く観光もしました。
大時計通り(Gros-Horloge)はルーアンの象徴的な大時計がある通りで、一番賑わっていました。観光客も結構いました。
パリで見るセーヌとは違い、上流の様子が楽しめました。水質が若干良かったように思います^^;
余裕を持って到着していたこともあり、試験前は旧市場広場(Place du Vieux-Marché)で時間を潰してました。
途中で小雨が降ってきたので、Espace du Palais Rouen という小さなモールで雨宿りしつつ、持ってきた軽食をベンチで食べてました。このモールは試験会場からも比較的近いので、早めに着いた人にはおすすめです。ここには有料でしたが、綺麗なトイレもありました。
まとめ:ルーアン受験はおすすめ!
今回はルーアンでのDELF B2受験について、形式面を中心に振り返りました。結果として、ルーアンで受験して良かったと心から思います。結果が早く、費用も安く、会場の雰囲気も良好。これから受験する方にとってルーアンは強くおすすめできる会場だと思います。