【一発合格】DELE B2の勉強法

 ¡Hola a todos!

今回の記事では、私がDELE B2試験に一発で合格した体験をもとに、合格に向けた具体的な学習方法や試験対策を紹介します。

これからDELE B2を受験予定の方々の参考となり、合格をサポートできる内容となっております。

DELE B1を取得された方や、DELEを受けたことはないけれど受けてみたい方、さらにはスペイン語圏で働きたいと考えている方などは必見です!


私のスペイン語歴

私がスペイン語を始めたのは2020年5月、パンデミックによって高校の授業はオンラインになり、部活も禁止だった頃でした。アメリカのドラマ Prison Break を見ているとやたらスペイン語が出てくることに気づき、突発的に勉強を始めました。DELE B2を取得したのが2023年11月なのでスペイン語学習歴3年半で合格したことになります。そして全て独学です。大学の外国語必修ではフランス語を履修していたため授業を受けることなく自己流で学習を続けてきました。

なぜDELE B2を取るべきなのか?

世界に通用するスペイン語資格であるDELEの中でDELE B2中上級に位置しており、その有用性においてかなり強力な効力を発揮します。以下のサイトでも紹介されている通り、B2はビジネスの分野でスペイン語を使いたいと思った時の一つの指標になります。いくらスペイン語に自信があっても客観的に証明しないと仕事で使うことは難しいですよね。

DELE B2のレベル感はこちらのページで分かりやすくまとめられています。


また、ビジネスという観点に限らず純粋に言語のレベルとしてCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のB2に到達することは重要です。それは、B2レベルからはスペイン語の世界に完全に浸って、スペイン語を通してスペイン語を学べるようになるからです。さらにDELE B2に合格するにはただスペイン語でコミュニケーションを取れるだけでは足らず、論理的に話せることや、わかりやすく伝えられることが求められます。そのため確実に合格を狙う学習をすることで言語上達の中で(特に上級レベルを目指すにあたり)非常に重要なステップを踏むことになるのです。

試験の概要

ではまず試験の概要について説明します。DELE B2試験は、以下の4つのパートで構成されています。

読解 (Comprensión de lectura)
時間: 70分
内容: 複数のテキスト(記事、エッセイ、広告など)を読み、それに関連する質問に答える問題。主に文章の要点を把握したり、具体的な情報を抽出する力が試される。

リスニング(Comprensión auditiva)
時間: 40分
内容: インタビュー、会話、ニュースなどを聞いて、それに基づく質問に答える問題。

作文 (Expresión e interacción escritas)
時間: 80分
内容: 与えられたテーマに基づいてエッセイや手紙を書く問題。文章を構成し、意見を明確に伝える能力が求められる。

面接 (Expresión e interacción orales)
時間: 20分(準備時間あり)
内容:短いプレゼン、対話、議論など。ただスペイン語で答えられればいいのではなく、論理的に伝えられることが重要。

配点はそれぞれのパートごとに25点で、合格要件は読解と作文の合計で30点、リスニングと面接の合計で30点の双方を満たすことです。要は、バランスよく点数を取らなければダメということです。
試験日に関しては国や試験センターによるのですが、私の場合面接をした一週間後にその他三つの試験をするといった具合に別の日に受験をしました。

対策に使用した教材

私は教材を使って語学を勉強するのはあまり好きではないのですが、DELEにおいては他の語学資格試験と同様、一定の形式の中で語学力を試される時にはその形式も勝負の相手になることは十分に理解しているのでスペイン語力をあげると同時に形式の理解も欠かせないと思っています。

そして特に面接や作文は、本当に対策した者勝ちの世界です。形式は基本的に変わらないので、問題を解いて自分の回答の精度を上げていくという作業を続けることで必ず合格点に達することができます。逆に対策を怠ると厳しい結果が待っていることは多くの受験者によって証明されています。DELE B2受験者をネットで探してみるとスペイン語圏に数年住んでいたのに落ちてしまったという人もいますし、実際私も意思疎通に問題がないレベルのスペイン語力を身につけてはいたものの、合格にはそれ以上の難易度が要求されることを実感していました。



使用したのは以上の2つの教材です。

大学の図書館で豊富に揃っていたので色々見比べてみたのですが、この2冊があれば基本的に十分だと感じました。共に問題形式になれたり、頻出語彙を確かめるのに適しています。読解には並べ替え問題などニュースを読んでいるだけでは練習できなようなものもありますし、リスニングは普通の会話と違い問題に答えなければいけないので何に注目して聴くか練習する必要があります。語彙に関しても、これらの教材に出てくるものを覚えておけば試験に必要なB2レベルの語彙力をつけることができます。

YouTubeチャンネル

勉強する中で作文や面接についてはより詳細まで踏み込んだ解説が欲しいと感じるようになりました。もちろんスペイン語の先生に聞けるような環境があれば一番だと思いますが、私のように独学で勉強しているとあまり簡単に聞くことはできません。また、先生がいる場合でもその先生がDELEに詳しいかどうかはわからないので注意が必要です。

そこで私が見つけたのは以下2つのYoutubeチャンネルです。

Spanish with Vicente 



このチャンネルではDELEに限らずスペイン語の学習に関するさまざまな動画がまとまっていますが、DELE B2の試験対策も細かくされています。特にこのチャンネルのVicenteさんはDELEの対策本も出版されていて動画ではDELEの点数を上げるスペイン語の表現や、文章の書き方、面接のコツを学ぶことができます。

de a por el DELE


こちらは完全にDELEに特化したチャンネルです。DELEで頻出のテーマから、各パートでの対策までバッチリカバーしています。

どちらもDELEに超詳しい二人なので対策にピッタリで、私はほとんど全て見ました。有料級の動画もたくさんあります。

B2以上のスペイン語に慣れる

問題集やYouTubeで「試験対策」をする一方で、試験まで時間がある場合はそもそもの自分のスペイン語力の底上げを狙いたいところです。

そのためには試験用のスペイン語環境だけに浸っているより、生の教材を使う方が効果的です。語学は継続が命。通勤時間や寝る前の時間、いつでもいいですが毎日続けることで確実にレベルアップができます。

私が試験数ヶ月前から意識的に毎日利用していた生教材をご紹介します。

BBC News mundo

こちらはイギリスのBBCのスペイン語版です。英語版で読んだことがある人もいるかもしれません。どうせならスペインや中南米の国の新聞を読んでもいいのですが、スペイン最大手のel paísなどはサブスクが必要ですし、色々と個人的に検討してみた結果BBCに落ち着きました。

スペイン語で書かれていながらも、その名の通り世界のニュースを取り扱っているのでさまざまな地域の情勢を勉強しながら、幅広いテーマの語彙を学習することができます。

中南米にフォーカスした記事も多く、せっかくスペイン語を勉強しているのだからスペイン語圏についての記事を読みたいという方もこのサイトには満足できるはずです。

読む際の注意点ですが、DELE対策と位置付ける以上、テーマは多少意識することをお勧めします。国際ニュースのトップはやはり政治関係のものが多いですが、試験は環境、教育、テクノロジー、仕事などが頻出です。

最初はレベルが高く感じるかもしれませんが、毎日1記事読むと決めることで、1ヶ月もすれば「学んだ単語がまた出てきた!」となってきます。

試験の読解で単語がわかるよりも、実際の生教材で単語がわかるというのは、喜びのレベルが違います!うまくいけばモチベーションアップにも繋がります。

ポッドキャスト

読解に加えリスニングの慣れも大切で、音声の生教材も活用していました。私はSpotifyでel mundo al día や Hoy en el país を聞くようにしていました。(今も毎日聞いています)



どちらもニュース番組ですが、日常から離れて社会問題なども扱っているので幅広いテーマに触れることができます。

こちらもレベルは高いですが、Spotifyでは文字起こしができるので読みながら聞くという学習も可能です。

この速さとレベルに慣れておくと、試験でのリスニングがゆっくりに感じられるようになります。

試験は『語学力×対策』で

DELEに限った話ではありませんが、語学力を測る試験というのはある程度形式への慣れや対応力も問われることになります。

点数によって合否が決まる以上、語学力を試験というフィールドで発揮できなければ残念ながらいくらスペイン語でコミュニケーションが取れても不合格はありえます。

油断せず、対策を入念にして合格を目指しましょう!それではみなさん頑張ってください〜
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