【もう悩まない】 効率よく言語を学びたい人へ

言語を学ぶ際の「心構え(?)」のようなものが私なりにあるのですが、それを共有してみたいと思います。


言語能力二分法

よく「ある言語ができる」と「ある言語ができない」の二択で人を分けようとすることがありますが、これは言語学習においては避けるべき考え方です。

当たり前ですが言語は一日でできるようになるものでもないし、ある日突然「できない」から「できる」になるものではありません。

でもこの当たり前を意識しておかないと、「一週間で、一ヶ月で急激に、不思議なほどに!」みたいな本を買ってしまい挫折を続けてしまうわけです。

効率を求めるのは悪いことではありませんが、ゆったり構えることが言語学習には必要だということは忘れてはいけないと思います。

目標設定を明確にしよう

そうは言ってもコツコツ続けましょう、と言ってしまうのは誰でもできるので目標設定について考えてみましょう。

目標が何かを意識することで自ずと何をすればいいのかが見えてくる、ということです。

そして、漠然と言語が「できる」という領域を目指すことから脱却し、何がどのくらい「できる」状態を目標としているのかを定めて学習に向かうことができるようになりましょう。

小学生でも政治家でも、日本語を「話せています」。他方、若者言葉や地方の人しかわからない言葉もあるわけです。

言語というものはそれだけ多様で、漠然と学習を続けていてはなかなか目標に辿りつけないのです。もちろん必要性に迫られれば、例えばあなたがいきなりどこかの国に移住してその国の言語を使ってコミュニケーションを取らなければいけない状態になればある程度までは話せるようになります。

しかし多くの人にとってそんな状況は稀で、ある程度は合理的に計画を立てて自分から言語を学ぶ環境を作っていかなければなりません。そんな時に重要なのが目標をしっかりと設定することなのです。

ここまでで私が言いたいことは終わりなのですが、以下に具体例を示して置きたいと思います。

陥りがちな罠

多くの人が英語を学んでいますが、目標はあるでしょうか?

英語学習の目的として世界的に大きなグループの一つは、キャリアアップに向けて英語力を向上させようとしている場合です。

英語がビジネスの共通語として世界中で使われていることは言うまでもないでしょう。

では、Netflixでアメリカのドラマや映画を毎日見て、単語を覚えることは目標に近づくための最適な学習と言えるでしょうか?

もちろん、長期的には幅広い語彙を身につけて自然に使えるようにしていくことが言語レベルの底上げになりますし、もしドラマや映画の内容が好きなのであれば英語に長時間自然に浸れるという点で良い勉強法です。しかし、忙しい中でキャリアアップのためにするべき英語学習はアメリカ英語の俗語を覚えたり、サスペンスの特殊な用語に触れることではありません。

ドラマや映画を見ていると、なんだか耳が慣れてきて英語力がアップしたような感覚になってしまいがちですが、実際に考えてみるとプレゼンや会議での発言に役立つ学習はあったでしょうか?

言語は、語彙や状況に異なるということを再確認する必要があります。日本語でも仕事で使う言葉と、家族や友達、そしてドラマに出てくる言葉が違いますよね。

例えばTOEICはビジネス向けに作られているテストなのでその教材を活用することでビジネスの環境にあった英語を学習することができます。「自分は今ビジネス英語を向上させるために英語を学習したいんだ」という目標意識を持ちながら生活することで選ぶ教材や、英語学習の行動も明確になってくるはずです。

趣味としての言語学習

言語学習を純粋な趣味として楽しんで続けている私は時々思うのですが、グローバル言語としての英語はビジネスや学問の面で使用する目的で勉強している人が多いからか、より正しいものが良いとされ、そのレベルを他人と比較したがる現象を生む傾向があると感じます。

特に学校英語(近年は変わってきているようですが?)で、数学と同じように英語の理解を紙のテストで点数をつけられてきた私たちは、その勉強方法に囚われてしまいがちです。

このような構造は言語をより「お勉強」に近づけてしまうので、結果としてモチベーションを保ちにくい学習環境が揃ってしまうのです。

私の願いは、より多くの人が言語を楽しんで学習できるようになることです。英語はどこの国公用語ですか?それらの国の文化や人にはどんな特徴がありますか?それらの国で今何が起こっていますか?歴史は?今日、英語を使って何かしましたか?

現在グローバルに使われる英語は「作業言語」として使われることが多くなっています。

だから目標設定に向かって学習する(例えばビジネス英語を向上させる)ことは、言語というツールを使いこなせるようになる上で非常に大切です。

しかし、人が話し、文化を形成するのが言語であるということを忘れてしまうのは勿体無いと私は思うのです。

遠回りしながら、というよりそもそも、目標を持たずに学びたい言語が取り巻く世界を、言語学習を通じて歩き回るのも言語学習の一つのあり方だということを私は思っています。

言語学習は効率重視じゃなくて、楽しさ重視でもいいということです。すると、問うべき問題はどうやったら楽しく言語学習ができるかということになるわけです。

まとめ

いずれにせよ、どのような言語学習をするのかという方向性と目標を定めて勉強することが大切で、それは一人一人違うのではないでしょうか。

本ブログでは言語学習や世界の文化について私の思ったことをあれこれと発信していますので、賛否両論あると思いますが皆さんも一緒に楽しんで、考えていただければ嬉しいです!

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