【会話力を伸ばす】 語学学習におすすめのネトフリ作品の選び方

それではなぜ以上の二種類が「会話力」を伸ばすのに適しているか説明していきます。

恋愛リアリティショー

　恋愛リアリティショーといってイメージがつく人もそうでない人もいると思いますが、日本だと「今日好き」や「テラスハウス」などが有名で、一般的に出演者たちが恋愛や人間関係を築いていく様子を追うドキュメンタリー風の番組のことを言います。

実はこの恋愛リアリティショーの発祥は1960年代のアメリカらしいのですが、今では世界の多くの国に広がっています。さらにそのジャンルの中でも新しい企画が常に生まれており、実験要素が加わったりと面白みが加わっています。

なので「恋愛リアリティショーなんてくだらない」と思っている人でも意外と種類によっては面白いものが見つかるかもしれません。

さて、最大の特徴は台本がないことです。通常ドラマや映画において登場人物は俳優や女優であり、彼らは台本に沿って演技をして言葉を話しています。

もちろんその言葉の中にも会話でよく使われるフレーズが出てくることがありますし、勉強になることも多いです。

ただし、恋愛リアリティショーにおける出演者は台本を持たずありのままの感情や意見をそのまま言葉に乗せています。そして恋愛という分野における会話は語彙の観点から日常に近く、アクション映画やサスペンスドラマで出てくるような普段使わない専門用語は出てきません。

さらに会話が中心なのでセリフのないシーンがほとんどない点でも語学学習に適していると言えます。

例えばネトフリで観られる”Love is blind” はシリーズ化されており、日本版もあるなどかなりヒットしているようです。私も英語（アメリカ）とスペイン語（メキシコ）で１シーズンずつ見てみたのですが日常の言い回しがかなり盛り込まれていていいと思いました。

それぞれの人物の口癖なども見られ、聞いていくうちに新しい表現が身についていくと思います。

スタンドアップコメディ

スタンドアップコメディは日本のお笑いにはあまり登場しませんが、世界では主流のコメディのジャンルです。無理やり日本語にすると一人漫談とでも言えるでしょうか。

スタンドアップコメディではお堅い表現が出てきません。幅広いお客さんをターゲットにして笑いをとるため綿密に作り込まれた話は基本的に日常でよく使われる親しみのある表現で構成されています。さらにスタンドアップコメディではコメディアンが多くのエピソードトークを盛り込みます。出来事を語る際に使える表現を自然と身につけることができます。

さらに、外国語で会話をするにあたってどんな場面でもコミュニケーションに「笑い」は重要ですが、スタンドアップコメディを観ることで国ごとの笑いのツボや、あるあるなどを知ることができるのもこの学習の良いところです。

よろしければ作品選びの参考にしてください！なお、「会話力」を伸ばすにはこれらを見ることに加え、実際に学んだ語彙や表現を積極的に使っていくことが大事です。会話で新しい表現を使うのは少し勇気が入りますが、その一歩一歩が言語のレベルアップにつながります！

また、今回は「会話力を伸ばす」というところにフォーカスしましたが、「社会的なテーマについて少し抽象的な議論をできるようになりたい」という中上級以上のニーズにはドキュメンタリー系のものを見るのがおすすめです。

今後も独学での学習経験を活かして語学に関しての発見や学びを共有していくのでよろしくお願いします！