ルクセンブルク・ブリュッセル旅を振り返る!

今回はフランス・パリへの留学中に週末で隣国を回った時のことを思い出してざっくりとまとめてみたいと思います。

旅費を抑えつつ、観光スポットは逃さず短い時間でルクセンブルクやベルギーを回りたいパリの留学生や、ヨーロッパ旅行でこれらの国を計画しているという方は多少役に立つかもしれません。

ルート設計

ルート設計というと少し大袈裟かもしれませんが、複数地点を経由する旅の際に重要なポイントの一つが、一筆書きをするようにルートを決めるということです。特に複数の国などの地点同士の距離が遠い場合は、このルート決めをうまくできるかどうかで時間やお金のコストが大幅に変わります。

今回はパリ発、パリ着ということでパリ→ルクセンブルク→ベルギー(ブリュッセル)→パリという三角形のルートにしました。

交通手段


パリ→ルクセンブルクは電車で移動しました。私はフランス留学でパリ以外の街に訪れていろんな地域の人と交流したいと考えていたのでMAX JEUNEというSNCFのサブスクを二ヶ月間利用していましたが、そのお陰でルクセンブルクまでは無料(追加料金なし)で行くことができました。このサブスクがなければFlixbusで行っていたと思います。

ルクセンブルクはなんと公共交通機関が全て無料なので、一日で首都のルクセンブルク、第二の都市のエシュ=シュル=アルゼット、第三の都市のディフェルダンジュまで訪れてしまいました。無料、かつコンパクトに短時間で回れます。

ルクセンブルクで丸一日過ごした後は午前1時の夜行バスでブリュッセルへ出発。10月となると夜はかなり寒く、駅の待合室で縮こまりながら待っていました。

夜行バスで宿泊代を節約しつつ、体力回復のために大爆睡して早朝にブリュッセルに到着しました。

一日観光し、その夜にバスでフランス北部のリールまで行き、そこからSNCFのサブスクで無料の電車でパリまで帰りました。

SNCFのサブスク代を除けば、ルクセンブルク→ブリュッセル(14ユーロ)、ブリュッセル→リール(6ユーロ)のバス代で済んだのでお得に回れたと思います。

食事(栄養補給)

この旅行は思い切って食事代を節約してみました。スーパー(LIDL)の缶詰とパン、フルーツ(バナナやりんご)、サラダで2日間を過ごしました。缶詰の偉大さを改めて実感したのでした。

唯一ベルギーではワッフルを買って食べました。

ルクセンブルク

早朝に出発し向かったのはルクセンブルク大公国の首都、ルクセンブルク市。国と首都の名前が同じなんですね。同じような例としてチュニジアの首都はチュニスですが、実はアラビア語だと国名もチュニスと呼ばれます。とはいえこのパターンは世界的に見てもレアじゃないでしょうか。México → Ciudad de México(メキシコシティ) はこれと同じと言ってもいいでしょうか。

さて、パリのアパートを出発したのは朝5時くらいでしたが、その時同じ留学生のウズベク人がジャージで走り出そうとしていたところでした。

なぜかクッションを何個も持っていたのでどうしたか尋ねると、「ホームレスの方達にあげる」と一言。彼はムスリムで、イスラム教においてこれはサダカと呼ばれる任意の施しに該当します。ちなみに、ザカートという年に一回社会的に恵まれない人たちに一定の富を持つ人が財産を決められた割合分け与える義務もあります。

ところで留学先の日本社会の授業で初めて知って驚いたことなのですが、日本では乞食の行為が軽犯罪法によって犯罪に分類されることがあるそうです。色々と調べてみると日本のホームレスの方々が置かれる環境は世界的に見てかなり特殊で、日本人が海外に渡航した時のギャップの一つの上位にランクインしそうです。


フランス国鉄で一本

フランス国鉄(SNCF)でパリからルクセンブルクまでは一本でいけます。所要時間は『』ほど。窓際の席だったので景色を見ながら快適に移動できました。

軽めの朝食をとりつつ、ルクセンブルクについてもう少し事前知識を入れておくことに。

便利な時代に生まれたもので、検索一つでいろんな情報が溢れてきます。旅行に際して私がよく利用するのは「地球の歩き方」シリーズですが、今回はパリからの出発ということで当然手元になかったのでネットで調べることになります。

ネット検索の中でも参考になるのが外務省の国・地域に関するページです。各国の「基礎データ」がいろいろと載っています。少し堅苦しい情報も多いですが信頼はできるはずです。

このページの情報によると国の人口は68.2万人ということで、日本の都市で例えるなら静岡市と同じくらいだそう。一つの国と考えるとかなり規模が小さいですね。

ルクセンブルクは、もともと「ルクセンブルク城」を中心に発展した場所で、13世紀には既にその名前が歴史に登場します。中世から近代にかけては、フランスやスペイン、オランダなど大国に支配された時期もあり、結局1815年のウィーン会議を経て、現在の独立した国家が誕生しました。それからというもの、経済的な強さと金融業の発展により、他の国々と比べて豊かな国となりました。

建物がヨーロッパって感じ。

駅に到着し、まずリベルテ通りを北に向かいます。事前調べでは駅から北に行った地域にお目当ての観光地や街の中心があると見たからです。




橋からは大自然と歴史的な建築が一望できました。

土曜日の朝だということもあるのか、街がまだ眠っているような感じがしました。やはり人口の面から見ても色々と余裕があって、だからこそ公共交通機関の完全無料化が実現できるのだと実感しました。ここまでは無料のトラムではなく、あえて徒歩で街観察しました。


こちらは欧州司法裁判所

中心街をスキップしてまず向かったのは市の奥に位置するキルシュブルク。ここはEUのお役所機関やビジネス街が集まった地区です。のんびり歩きながら建物を覗くと窓際でパソコンで仕事をしているらしき男性が一人見えました。ストレスフリーな顔してました。


そして至る所で電気自動車が充電されていて、本当にEV車は普及してきているのだと思ったのでした。


プチ名所となっているガラスエレベーター

ルクセンブルク市は起伏に飛んだ地形で、これが自然の要塞として長く使われてきました。こちらのエレベーターからはその渓谷パノラマビューが見られました。霧が強めだったので午後行けばもう少し遠くが見えたかもしれないと思いました。実はこのルクセンブルク市は、街自体が世界遺産だということで、目の前にすると圧巻の光景でした。


家の色合いも豊かでなんだか落ち着いた雰囲気

無料のバスに乗り込んだのは良いものの、外の光景に目を取られて乗り過ごしてしまいました。気分的には一日中乗ってられるな〜。


頑張って坂道を登った先にこの光景。こういう景色を見るとつい数百年前の人々との繋がりを感じます。

市の中心に位置する「ギヨーム二世広場」

観光客や地元の方もちらほらいましたが、10月末という完全オフシーズン且つ冬の始まりということもあるのか、人は少なめでした。

広場の名前は19世紀の改革者、ギヨーム二世に由来。彼がルクセンブルクの近代化に貢献したことを記念しています。

ところでルクセンブルクは君主制の国で、現在の大公はギヨーム5世です。大公は政治的権限を持たず、実際の政務は政府が行っていますが、国の象徴としての役割を果たしているんだとか。言うならば、日本の天皇のような存在なんですかね。




少し歩き疲れたので教会で休憩させてもらいました。天井が高い。ルクセンブルクはカトリックが多数派。それにしても閑散としています。ヨーロッパでは信徒の高齢化と世俗化でミサでも人が集まりにくくなっているらしいです。

一方、先日聞いたスペインのラジオでは若者の間で一部カトリックの揺れ戻し傾向が見られるとの情報もあり、ただ従来の教会を中心に組織化された信仰集団というよりも、より個人化されているのが特徴で興味深いです。




さて、大自然でリラックスしながら食事の時間です。ペトリュス渓谷と呼ばれるこの場所は実は街のど真ん中に位置しています。なかなかダイナミック。食事は缶詰やフルーツを中心に栄養補給型です。旅をするといつも、人間は衣食住さえあれば生きていけると実感します。衣食住が当たりまえになって、それで満たされずに更なる満足を目指し続ける結果、恵まれた環境である意味傲慢とも言える不満が生まれたりするんじゃないかと思います。

最近読んだ本に欠乏のキューという言葉が出てきました。人はこれによって欠乏のループに陥るんだとか。(参考図書



橋の下を歩いてみます。正直ブログを書くために振り返ってスマホのアルバムを探すと、なぜそこで写真撮ったんだ?という場所ばかりなんですが、、、そして観光地の目の前で撮っていない。

多分その場にいる時何か胸に来るものがあったということだと思います(笑)
(逆に観光名所の写真はネットにたくさん載っているからこういう写真の方が意外と有益なのでは??)


その後は中心街をぶらぶらして日本食レストランを覗いてみたり、ルクセンブルク人が何語を話すのか尋ねてみたり(フランス語が普通に通じた)、楽しく過ごしました。

そんなわけで駅に戻ってきたわけですが、時間もあるしどうせなら他の街に行ってみるかということで第二(Esch-sur-Alzette)、第三の街(Differdange)に繰り出します。無料かつ予約も必要ないので掲示板を見てホームから電車に乗り込むだけ。なんと便利なこと。

第二の町に到着。30分くらいだったと思います。電車では靴下まで脱いで快適に寝ていたので降りそびれるところでした。エッシュ=シュル=アルゼットは劇場が人気のようでしたが時間もないので今回はお預け。街ぶらしてるだけで景観を楽しめました。ただ人口密度が異常に低く、閑散としていたので正直あんまり好みではありませんでした。

砂漠のど真ん中やジャングルの中で誰も人がいないのは楽しいんですが、ガチガチの建物に囲まれながら人がいないのは面白みに欠けるというのが個人的な感想です。



東京の通勤通学バスを嘲笑うかように縦長に連結されたスカスカのバスに乗って向かうのは第三の都市。街中を走るのはやっぱりメトロや列車よりも楽しい。



家がカラフル。


第三の街でも散歩。途中バナナ休憩をしていると年配ご夫婦に話しかけられました。どこの国でも仲良し老夫婦は当てもなく散歩をしていると感じます。いいですねー。

ブリュッセル

ルクセンブルクで深夜まで駅でバスを待ち、夜行バスに乗り込みます。4時間から5時間ほどだったと思います。

早朝に着いたのはビジネス地区の主要駅として知られる北駅の側。駅で軽食を取りながら、頭の中をルクセンブルクからベルギーに切り替え(?)早すぎて駅のトイレが閉まってました。

ベルギーは、ヨーロッパの中心に位置する多文化・多言語の国で、フランドル地方(オランダ語圏)とワロン地方(フランス語圏)に分かれています。

ブリュッセルはその中間にありどちらの言語も話されていますが、フランス語優勢です。EUの本部があることからも分かるとおり国際色豊かな街で、英語もよく通じました。

想定していたより早く到着したので外はまだ真っ暗。寒かったですが一日しかないので早速バスに乗って出発。朝早くから運転手さんも本当にお疲れ様です!


東京都の14分の1というコンパクトな面積ですが、色々と見所もあり訪れる価値はありました。ところで僕が小学生の時にプレゼントでもらった「タンタンの大冒険」はベルギー発祥の漫画らしいです。


ヨーロッパにある程度滞在するとこういう景色は慣れてきてしまいますが、ふとしたときに歴史を感じますね〜。



こちらのサンカントネール公園はベルギー独立50周年の時に作られた都市公園で、真ん中には大きな凱旋門がありました。


ブリュッセル観光の目玉の一つでもあるグランプラス。早朝とお天気もありキラキラ感に欠けますが周りを荘厳な建物に囲まれていることもありかなり迫力がありました。



早朝の小便小僧。まだ道は静まり返っているのに、ここにだけ観光客がパラパラいました。「世界三大がっかり」と称されるだけあり、絶妙にダイナミック感のなさが漂っていました(笑)

シンガポールのマーライオン、デンマークの人魚姫の像も訪れましたが、個人的には人魚>小僧>ライオンの順でガッカリでした。人魚は近所の公園にあっても気づかなそうです。

小僧ほど有名ではありませんが、同じくブリュッセル市内には小便少女の像というのもあります。今回は時間の関係もあり行きませんでした。


こちらのギャルリー・サンチュベールはヨーロッパで最も古い高級ショッピングアーケードの一つです。完成は1847年だそう。


こちらはサンミッシェル大聖堂。素人的の私としてはパリの大聖堂ともそっくりだと思いました。完成までに300年かかった国内最高級の教会で、ベルギー王室御用達の舞台でもありますが、入場は無料なのでお得感があります。


ベルギーといえばワッフル!というのはブリュッセルの街中を歩いていると納得できます。スタンドが至る所に置いてあり、通り過ぎる度に甘くて温かい香りが漂っていました。

節約旅といっても記念にワッフルは一つ購入。スタンドの近くの柵に腰掛け食べました。普通に美味しかったです。

昼過ぎにブリュッセル市庁舎で偶然見かけたのはカタルーニャの伝統(芸能?)の「人間の塔」でした。大学のイベリア半島に関する授業で紹介されたのが記憶にあったので、まさかこんなところで実際に見ることになるとは想像もしていませんでした。独特の緊張感と高揚感に包まれた本番はすっかり見ることに集中しシャッターチャンスを逃してしまいましたが、ユネスコの無形文化遺産にも登録されるほどの有名行事なのでラッキーでした。

まとめ

今回は2カ国をシンプルに訪れ雰囲気を楽しむ、といったタイプの旅になりました。留学中の旅行はどんなもか、少し探り探りの旅になりましたが、フランス語が通じるということでパリに留学中の身としては終始すごく安心感のある旅でもありました。

当時にヨーロッパの近隣諸国間の移動のしやすさや多様性を感じる旅にもなりました。

それでは、また気が向いたら他の旅行についても振り返っていきます!

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