フランス渡航直後の必須手続き5選【SIM契約から銀行口座開設まで徹底解説】|フランス交換留学(5)
渡航前にあらゆる準備を終えたと思っていても、実際にフランスに到着してから
「え、これもやるの?」「どこでどうやって?」という手続きが山ほどあります。
私自身そうでした。
だからこそ、これから留学する方にとって「着いてから何をするか」の情報は超重要です。
ここでは、私が実際に到着初日〜1週間以内に行った重要手続きを、リアルな流れで完全再現します。
SIMカード購入(Free Mobileを選んだ理由)
渡仏後すぐに必要なのが通信環境の確保です。
パリ市内にはFree Mobileの店舗が多数あり、その場で契約・SIM発行が可能です。
私の場合は店舗内のパネルで、まるでマクドナルドの注文機のように契約が完了しました。
店員さんもサポートしてくれて、所要時間は5分もかからないほどスムーズでした。
クレジットカード決済後、その場でSIMカードが発行されます。
日本から持参したSIMフリー端末に差し込めば、即日利用可能です。
Free Mobileの料金プラン(留学生向けおすすめ)
私が選んだのは月9.99€プラン。
国内(フランス本土)で120 GBのデータ通信が利用可能
フランス以外のヨーロッパ諸国で30 GBまで利用可能
通話・SMS・MMSは国内無制限
特に週末に近隣諸国に旅行する際など、SIMのことを気にしなくてもいいのはとても便利でした!
さらに大容量が必要な場合は19.99€プランへの切り替えも可能。こちらはEU圏やアメリカ・カナダでも毎月25GBまで使えます。
プラン変更はアプリやWebから数分で完了します。
📌 注意:購入時に発行される4桁のPINコードは、端末の電源を切るたびに入力が必要です。
紛失防止のため、必ず控えておきましょう。
帰国時はFree Mobileの公式サイトからオンライン解約が可能です。
長期学生ビザ有効化(到着初日に完了推奨)
意外と忘れがちですが、これをしないとビザは有効になりません。
作業は非常に簡単で、私は到着初日に済ませました。
所要時間は5〜10分程度。
手続きの流れ
- 専用サイトにアクセス
- パスポート情報・住所・入国日などを入力
- 滞在費(オンライン決済)を支払い
CAF(家賃補助)申請
CAF(Caisse d’Allocations Familiales)は、条件を満たした学生に毎月数十〜数百ユーロが支給される家賃補助制度です。
必要書類
- 出生証明書(Acte de naissance)※フランス語版
- 賃貸契約書
- 銀行口座情報(RIB)
日本人留学生の場合、出生証明書は日本の戸籍謄本のフランス語版が必要です。
これは在フランス日本大使館で翻訳付き証明を発行できますが、戸籍謄本原本は日本でしか取得不可。
必ず渡航前に準備しましょう。
私の場合、渡航直前にコンビニで戸籍謄本を発行したものの、本来2ページあるはずが1ページ欠けているという痛恨のミス。
窓口で撃沈しました…。
日本の家族に国際郵便で送ってもらえば申請は可能でしたが、私のCROUS寮はもともと家賃が激安で、補助額もほぼゼロ。
国際郵便の手間も考慮し、最終的に申請は断念しました。
CAF申請に関しても、キャンパスフランス公式YouTube動画がわかりやすいので載せておきました!
NAVIGOカード(留学生必携の交通IC)
オンライン購入から2週間ほどで届きました |
東京でいうSuicaやPASMOに似ていますが、定期専用。
私はForfait Navigo Annuel(年間定期券)を利用。
Web申請で1〜2週間後に郵送されますが、場合によってはさらに遅れることもあります。
届かない場合は連絡必須。
カード到着までの間は紙のチケットか、窓口・券売機で買えるチャージ型のNAVIGOもあるのでそれを利用できます。
当時はパリ五輪直後で料金が約2倍になってました泣
⚠️ 注意:無賃乗車は約60ユーロの罰金です。
検札官が不定期に現れ、狭い通路で挟み撃ちにされる光景を何度も見ました。
銀行口座開設(必要な人だけ)
特に、フランス到着後に現地住所でRevolutを登録すればFR IBANが発行されます。
これがあれば、寮や大家からのデポジット返金、アルバイトの給与振込、CAF受給まで問題ありません。
登録には以下が必要です。
- フランス国内の住所証明(寮契約書や公共料金請求書)
- パスポート
- 税務番号(日本の場合はマイナンバー12桁)
それでも物理銀行口座が必要な場合
- 雇用先や事務局が「オンライン銀行不可」としている場合
- 契約書に「フランスの銀行に限る」と明記されている場合
LCL銀行(ピラミッド支店)の実体験
私は深く考えず、「とりあえず作ったほうがいいだろう」と思ってLCL銀行(ピラミッド支店)で口座を開設。
ここは日本語対応可能で、日本人留学生や駐在員にとっての“駆け込み寺”的存在です。
電話予約はフランス語対応でしたが、来店当日は日本語堪能なスタッフが対応。
必要書類を提示してスムーズに開設できました。
カードと暗証番号は郵送で届き、2回目の来店でアクティベート予定でしたが、現金を忘れて失敗。
後日ATMで入金しようとしたところ、カードが吸い込まれるアクシデント発生。
幸い、支店横のATMだったため、その日のうちに返却してもらえました。
原因は操作画面で迷って10秒ほど停止したで、セキュリティのシステムが作動したことでした。
こういう場合は一旦カードを抜いて仕切り直すか、周囲に聞くのが安全です。
ただ、早めに口座を閉じた結果(店舗で書類記入するだけ、オンラインでもできたらしいです)、寮のデポジット返金がフランス口座限定と言われ受け取り不可に。
その際に役立ったのがRevolut。
IBAN発行・国際送金可能で、「最初からこれでよかった…」と思いました。
大学での初期登録
INALCOの正面玄関にて |
一通りの手続きを終えると、授業開始前に大学のオリエンテーションがあります。
INALCO(フランス国立東洋言語文化大学)では以下が行われました。
- 学生証発行
- 図書館カード発行
- 留学生顔合わせ
- 校舎紹介
- イベント案内
さらに、セーヌ川クルーズ(Bateaux Mouches)や近くのイタリアンレストラン無料チケット配布というかなり豪華なプレゼントまでありました。
同時にもらったINALCO特製バッグは今も愛用しています!
渡航直後の手続きまとめ
✅長期学生ビザ有効化は到着初日に
✅CAF申請は戸籍謄本を日本で準備(原本必須)
✅銀行口座は必要な人のみ。Revolutが便利
✅NAVIGOカードはパリ生活の必需品
これで渡航直後の混乱を大幅に減らせるはずです。
私の失敗談も参考に、皆さんがスムーズな留学生活のスタートを切れるよう祈っております!
📌次回からはいよいよ留学生活本番に入っていきます!